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2017年8月19日土曜日

折板の施工方法

折版を横架材などの取付箇所に取付施工する方法は3種類ある。これら3種類はJIS A6514にも規格されている。

3つの施工方法に共通しているのは、タイトフレームを用いる事である。タイトフレームとは、折板と取付部分の間に入る取付金具で、三角形が横に連なっている様な形状をしている。タイトフレームは取付部分に溶接やボルトオンにより取り付けられる。タイトフレームと折板とを取り付ける方法に3種類あり、この違いが工法の種類として注目される。

重ね形

折版に穴を開け、その穴にボルトを通して タイトフレームと固定する方法。確実に固定できる。加工にやや時間が掛かる。折版に穴を開けるため、防雨の処理が必要である。

はぜ締め形

折版の山部分の頂部にはぜと呼ばれる溝状の加工をしておく。タイトフレームの頂部には、左右に小さな張り出しのある緊締金具を取り付けておく。緊締金具を折版のはぜが覆うように取り付け、折版の上からはぜが緊締金具を覆い込む様に専用工具で締め付けて取り付ける。重ね式に比べ早い施工スピードが得られる。現場で締め付けて固定するため、嵌合式に比べると、事前の精密な整形が要求されない。穴を開けないため、雨漏りのリスクが少ない。


かん(嵌)合形

いわゆるはめ込式、スナップオンと呼ばれる方法である。タイトフレームの山形の頂部に取り付けられた固定金具あるいははめ込み式となる様に凹凸が加工された専用のタイトフレームの頂部に、緻密に凹凸が加工された折板をはめ込んで取り付ける。はめ込んだ上にさらにレール上のパーツを取り付ける事で取り付けの強度を補うタイプや、職人が踏み付けるだけで固定できるタイプがある。緊締金具を使わずにタイトフレームの凹凸を利用してはぜ締めを行うタイプも最もこの施工方法に含められる。スピーディーな施工が可能である。穴を開けないため、雨漏りのリスクが少ない。屋根材として強風でも飛ばされない様に強固に固定される必要があるため、材料の高度な製造技術が要求される。


参照先

株式会社協和
http://www.kyowa-kb.co.jp/documents/doc/09.php

Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%98%E6%9D%BF